ストレス社会にONEPIECEを。

ワンピース考察/感想/学びや気づきを発信!

CP0と羊の家の匂わせから紐解く「マザーカルメル悪魔の実になった説」【ONE PIECE考察】

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こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!
今回の説は「マザーカルメルは悪魔の実になった説」です!
なんとなく察しの良い方はこの時点で分かるんじゃ無いでしょうか。

早速、考察を順序立てて書いていきますねー!
※1045話時点で書いておりますので、見ていない方はブラウザバック推奨です。

 

1.ニカ

最新話付近、ルフィのゴムゴムの実が”ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ”だったという25年越しの衝撃展開が来ました。
これには本当に驚きましたよね。
そして、次に疑問に思ったのは「なぜそんな悪魔の実が政府の手に渡っていないのか」という疑問でしたが、これは五老星が解説しておりましたね。
ゴムゴムの実が政府の手に渡らなかったのは「実に宿っている意思によるもの」であることを口にしておりました。
そしてそれは、”動物(ゾオン)系”の悪魔の実で見られるようです。

”意思が宿る”という点についても衝撃的な事実でありますね。

例えば、アラバスタの守護神として君臨していたチャカとペルの悪魔の実、ジャッカルとファルコンの悪魔の実も「アラバスタを守り続ける」という意思が宿っていたからこそ、アラバスタの守護神であり続けられたのでは。と考えられます。
そしてこれはヤマトの悪魔の実”イヌイヌの実幻獣種大口真神”もカイドウの口から「ワノ国の守り神」と語られていたことから、「ワノ国を守り続ける」という意思が宿っているのかもしれません。

これは”受け継がれる意思”の真の意味なのかも?とも思えてしまうぐらいのびっくり展開でした。

ルフィはそんな悪魔の実の意思が宿った”太陽の神ニカ”の実を食べていたということでした。これはルフィ本人はよく分かっていませんが、ルフィはルフィでした。
つまり、本人には自覚させることなく、意思を宿すことができるのかもしれません。
その結果、より”自由”な戦闘が可能になったのかもしれませんね。

ここの”本人に自覚がない”というポイント、それから、”別の意思を宿している”というポイント、この2点描写されていそうなキャラクターがいます。

それはビッグ・マムことシャーロット・リンリンです

はい、ここでタイトルの意味が分かるんじゃ無いでしょうか。

「でも、ビッグ・マムって癇癪を起こして羊の家の人たち全員食べちゃったじゃん」って疑問を持ちますよね。

では、そんな羊の家の人たちが生きていたとしたら・・・どうでしょうか。

2.羊の家とCP0

羊の家の子どもたちは孤児であり、その子らは聖母といわれていたマザーカルメルに育てられていました。

しかし、裏の顔は「みなし子売り」闇の名”山姥(ヤマンバ)”と紹介されていましたね。
そんなみなし子売りのカルメルは、誰に対して取引を行っていたかというと、
”CP(サイファーポール)”です。
わずか1ページで描かれたためCPの何番かはわかりませんでしたが、服装や仮面的に”CP0”なのではないかと思います。
カルメルは「諜報部員にうってつけだろ?みなし子は足がつかない」と言っており、CP0と羊の家の関連性はここで繋がっていることがわかりますね。

では、そんな羊の家にいた子供達と現在のCP0を見比べてみましょう。
これに関してはTwitterで”似てる”と話題になっていて知ったのですが、関連性がないほうが不自然なくらいの一致ですよね。

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尾田 栄一郎「ONE PIECE」/集英社

・一人は仮面の完全といっていいほどの一致
・一人は作中登場人数のすくない手長族の子供とCP0
・リーダー仮面は左と右目でマスクの色が違い、目に傷があるサングラスの少年とリンクしていそうです。

ビッグ・マム6歳の誕生日を祝う過去編ですから、現在68歳のビッグ・マムからすると62年前の過去編ですね。
そのため、CP0のメンバーも高齢なのかもしれません。

また、CP0とオロチやカイドウは会話をしていますが、ビッグ・マムは会話をしていないこともやや信憑性を高めます。

つまり、これらから、羊の家にいた子供達は生きているのでは。と読み取れるわけです。

では、次の疑問、「目撃者2人は何を見たのか」です。

3.目撃者

リンリンの6歳の誕生日では、クロカンブッシュが振る舞われ、おいしさで涙がでて前がみえなくなり、「机までかじっちゃった」とリンリンは語りながら一度正気に戻ると、目の前には誰もいませんでした。

これを見たのは二名。
一人は巨人族。彼が行動したのは以下の2点
・青ざめ、走り出し、二度とこの島へ来ることはなかったということ
・全巨人族へ言いふらした

結果、リンリンは全巨人族から嫌悪される存在となりましたね。

また、もう一人いたのは若き日のシュトロイゼンです。
彼は一部始終を面白がり、「あんな怪物見たことねェ」と語っていました。

今まで書いてきた内容を総合的にまとめると、この時に起きた出来事は以下のとおりです。
・リンリンはクロカンブッシュを食べているうちに自我が保てなくなり、周りの子供やカルメルを襲いだした。
・みなし子を失うわけにはいかないカルメルは必死に能力を使用してリンリンに抵抗
・しかし、リンリンは悪魔の実の能力はなんのその、怪物じみたパワーで悪魔の実の力炎の塊の”パンドラ”に勝利
・みなし子たちは逃げてその場から立ち去り、抵抗できなくなったカルメルは”なんらかの方法で悪魔の実となった”
・それを目の前にしたリンリンはその”悪魔の実”を食し、今に至る

以上のような流れだと考えます。
なぜ、そんな流れをみて、巨人族は青ざめて嫌悪される存在になったかというと、その事件の前にもリンリンは癇癪を起こし、火事を起こすと共にヨルルを死に追いやりました。
そんなリンリンに対し、ヤルルは許せない様子で斬りかかりましたが、カルメルがかばい、ヤルルはカルメルのメンツを保とうと目の前から消えることを条件に、リンリンに攻撃することを止めました。
火事もカルメルのおかげで炎は”パンドラ”となり、これを巨人族は「カルメルの奇跡」と呼んでおりました。
つまり、巨人族は”火事”を救ってくれた恩のあるカルメルに少なくとも感謝の心を抱きながら、そのおかげでリンリンは生かされたわけです。

そんな巨人族は「リンリンという悪神」「カルメルの奇跡」と2つをセットに全巨人族へ話が伝わったわけですが、そんな巨人族の奇跡の恩人カルメルをリンリンが悪魔の実にしたように見えたとしたら?
そして、それを食べたとしたら?

巨人族は当たり前のように青ざめて、奇跡の恩人が殺されたことにより全巨人族はリンリンを嫌うでしょう。
悪魔の実の力でもどうにもならない6歳の少女をみた海賊シュトロイゼンは”子供”であることを加味して”化け物”と評価するでしょう

これが私の考えた二人の目撃者がみた真実です。

裏付ける根拠としては、3点あります。
・少年漫画であること
・心は優しかったリンリンが打算的になり、種族コレクターになったこと
・カルメルが食べた悪魔の実はソルソルの実と明記されていないこと
です。
次で説明します。

4.悪魔の実となったカルメル

正直にいいます。
人が悪魔の実になる”方法”はわかりません。
それは、ニカが悪魔の実になった方法でもあり、全悪魔の実の秘密・生まれた方法が分かったときにわかることになると思うのですが、現段階でそこをピンポイントに当てることは非常に難解であると言えると思います。
ただ、”悪魔の実になったカルメル”と考えた場合、最大の懸念点が解消されるのです。
それは、「少年漫画であること」です。

【少年漫画であること】

少年漫画で、人が人を食べる”カニバリズム”はタブーとされていると思います。
その例外が、チェンソーマン。
呼んでない方に対してのネタバレは控えますが、チェンソーマンで人が人を食べたであろう描写がありました。それもわりとハッキリとです。
(チェンソーマンもとっても面白いので是非読んでみてください!)

この話が掲載されたジャンプ回では、”ジャンプでカニバリズム”!と、かなり話題になりました。
かなりダークな世界を描いていますから、世界観にはあっているものの、それでも話題になるほどです。
そんなダークな漫画ですらジャンプではほぼタブーとされている行為が”カニバリズム”人が人を食す行為なのです。

それを王道少年漫画、ジャンプの顔である”ONE PIECE”がやるでしょうか?
私はやらない=直接食べたわけではないと思います。
しかし、やはり能力はその日を境に発現していることから、カルメルと何かがあったことは明白なのです。
そのため、悪魔の実になったカルメルを食べたのではないかと考えます。

【心優しかったリンリンが種族コレクターになったこと】

ONE PIECEでは、少年少女の頃に夢見たことや、好きだったことなどは大人になっても色濃く残ります。

少年のころから優しく、料理に目覚め、オールブルーを夢見たサンジ。
少女のころから歴史に興味がわき、古代文字を読めたロビン。
少年のころから物作りが好きだったフランキー。
などなど挙げだしたらきりがないほどです。

しかし、リンリンは真逆です。
リンリンは5歳であった当時、珍しい”手長族”の腕の間接をあくまでも親切心でとってあげようとしていました。
また、魚人族の子にもヒレがついているからとってあげようとしていました。
これは”珍獣が好きなビッグ・マム”とは真逆です。
何故なら、”珍しい生き物の特徴を取り除いて人間にしてあげよう”としているからです。

これには、やはりカルメルの存在・意思が影響していると思わざるを得ません。

【カルメルの悪魔の実の力】

カルメルが炎を”パンドラ”に変えたことや、カルメルがいなくなった後リンリンが「マザーがやってた手品」と言っていたことから、同じ能力なのは明白です
しかし、何故かカルメルのビブルカードでは悪魔の実の能力があるとされているものの、”不明”となっております。

”不明”にした意図、”ソルソルの実”と書けなかった理由。
やはり、カルメル自身が悪魔の実となったからなのではないかとこれらから思い至りました。
”カルメルが食べた悪魔の実”と、”その力を保持したままカルメルが悪魔の実となった実”は名称的には明確に別物であるとしなくてはいけなかった。ということです。

動物系には意思が宿るとは言われていましたが、”超人系の悪魔の実を食した人物の悪魔の実”だったらどうなるのでしょう。
もしかしたらこれがニカの正体でもあり、カルメルの意思が入り込んだリンリンの真実なのではないでしょうか。

今回は以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
カルメルについては、キッドとローの決着ははずれてしまいましたが、まだ、目が覚めるとリンリンになっている可能性を捨てていませんので、過去に書いたこの記事も併せて読んでいただけると嬉しいです。

 

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第1045話「NEXT LEVEL」【ONE PIECE感想】

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こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!
ジャンプ最新話感想、今回も書いていきます!

今週は覚醒ルフィの楽しそうな戦闘シーンが満載でしたね!!
早速、感想を書いていきますねー!

 

1.動物(ゾオン)系

チョイ見せで明らかになっていた部分もありましたが、カイドウの口から動物系の悪魔の実と、超人系の悪魔の実の覚醒の違いについて、前からクロコダイルやドフラミンゴの口から語られてはおりましたが、普通ならハッキリと違いがあることが確定しました。
ドフラミンゴは「能力は稀に覚醒し己以外にも影響を与え始める」
クロコダイルは動物系の覚醒については「異常なタフさ回復力がウリ」と語っていましたが、カイドウの口ぶりからやはり、これは超人系と動物系それぞれの覚醒の特徴であるようです。
そして、見た目が変わったルフィはどっちなのか困惑している様子。

ただ、これに関してはカイドウは焔雲や満月を隠す雷雲など、天候を変えていますし、「壊風」や「熱息」の技など、正直、動物系の域を超えているように見えます。
マルコだって回復の炎の力で他に影響わ与えて氷鬼を抑えましたし、ヤマトも氷の力で爆薬を凍らせたりしていましたね。
幻獣種は動物系の中でもやはり特殊なのではということです。
ただ、現状はカイドウはルフィのことを超人系だと思っていますので、すぐに幻獣種の可能性について考慮できていないのではないでしょうか。

そして、前回の五老星のセリフと今回の多々ある描写を見るに、ルフィの幻獣種の特性は"自由"を物質や他者に付与しているのではないでしょうか。

ゴムの壁やゴムの地面にしたり、カイドウの体内でゴムゴムの風船が本当に風船のように宙に浮いたり目玉から腕を出したり、ローやキッドの目すらコミカルにしたり、自身を巨大化させたりと、全てが"自由"自在な世界へ引きずり込まれたような感覚です。

例えばブリュレの鏡世界(ミロワールド)の特殊な空間だったり、ベッジのシロシロの実の力の体内のようにベッジの自由自在な空間だったりするように、
ルフィの周辺は"自由"なトゥーン世界のような印象を受けました。
もはや領域展開ですね。笑


2.弱音

一方でモモの助は「声が消えかけてる」と言い、ルフィは「消耗すげェな」と言って、ニカ化がとけ、逆の感情側に再び今まで見たことの無いルフィが一瞬現れました。
「つかれた」と言って、弱音を吐き、その場にくずれるルフィ。
それと同時に「誰だ貴様!!! 厶…ハァ…!!」と言ってカイドウも膝から崩れ落ちました。
ここは意味深です。
どう考えてもこのタイミングで崩れ落ちるカイドウは、ルフィの影響を受けてそうです。
これは、太古に人々に笑顔をもたらしていた伝説のニカは、ニカ自身が笑顔だっただけで、ニカが悲しんだら悲しみをもたらすのではないでしょうか。
それがこのニカルフィの描写、つかれたルフィにつられて、崩れるカイドウです。
もしかすると、思ったこと全てを言葉に出して表現するルフィは、辛いこと悲しいことをも口にした時、周囲にもその影響が伝播して、えびす町の人々のSMILEの笑顔のみの"お面"をとっぱらえるかもしれませんね!

ただ、笑顔以外の感情を伝えさせて正常に戻すよりも、笑顔にさせるほうがルフィっぽいです。
これは、SMILEが出た当初から個人的に考えていたのですが、えびす町の人たちやキラー、プレジャーズ達はSMILEを食べて笑うしかなくなった頃から「心の底から本気で笑ったことがない」のではないでしょうか。
もしかすると、心から笑うことで”解放”されるかもしれませんね。


3.NEXT LEVEL

今週は既にニカ化したルフィが好き勝手自由に戦闘していた回であったため、感想としてはそろそろ終わりに向かいたいと思います。
とりあえずルフィが楽しそうで良かった!
ルフィはルフィです!
悪魔の実の中のニカの意思もあるのでしょうが、ルフィはこれまでのルフィと同じですね!
金棒に合わせてペラペラなルフィになったりするのは、もはや自然系のような要素もあるような…って感じですがこれはまだわからないですねー!
最後にサブタイトルについてですが、これはドフラミンゴが言っていたセリフへのアンサーなのかなと感じました。


次のステージまでルフィが到達したということです。
また、カイドウの体内から目を貫通するような描写は、空島編のノラの体内の描写と似ていますね。
効果音もニカと一致していることからこの時からやっぱりニカの構想はあったんじゃないかなぁなんて思いました!

そして、今回ルフィの服や髪が”白い”ことが判明しました。
白と言えば”白い怪物”というサブタイトルがついた”白ひげ”や、ホワイトモンスターと恐れられていた過去がある”ロー”、満月で白い化け物となるミンク族などを彷彿とさせますね

ただ、ニカについては私は天照のイメージで白いのかなと考えました!

”天の岩戸”というヤマトが閉じ込められていた場所ともリンクして、かつて日出づる国と言われた日本とリンクする”夜明けが近いワノ国”、そんな場所で覚醒したルフィ(ニカ)はひたすら面白いと思った想像・空想をそのまま形にして戦います
そんな神の髪と服が白くなるのですから、天照をモチーフにしている可能性は大いにありますよね!
”面白い”を体現した戦士”ジョイボーイ”です。

今回は以上です!

今週は戦闘がメインだったのでサクサク読めましたね!
ここまで読んでいただきありがとうございます!

最近は思いついた考察大小併せて3つぐらいたまってるのですが、まとまった時間等がとれずすみません。
仕事終わりにやる”時間”と”根気”が持つ日を願って、待っていてくれたら嬉しいです・・笑

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第1044話「解放の戦士」【ONE PIECE感想】

こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!
ジャンプ最新話感想、今回も書いていきます!

本日は連載25年の歴史全てをまとめてぶつけられた衝撃で睡眠不足ですね。。笑
いやー今週はここ最近の神回の中でも更に神回と言わざるを得ませんね!
日曜の夜中0時になった瞬間いつも読んでるんですが、朝から仕事なのに寝れなくて困りました~
しかも、このレベルのびっくり展開の後って大体休載だったのに、来週は巻頭カラーだっていうんだからもうどうしたらいいんですか。笑
さぁ嬉しい嘆きはこの辺にして感想書いていきます~!

今週は大きく分けて2つ
・ヒトヒトの実モデルニカ
・光月日和の怒りと黒炭家の最期

早速、感想を書いていきますねー!

 

0.「ママは遠征。研究開始!!」

ジェルマ66のあゝ無感情海遊記Vol.8です!
ニジとヨンジが研究されるようです。
モンドールの本から抜け出す方法は燃やす以外ないため、主力であるオーブンがいなくなった今、イチジの力で本が燃える未来が見聞色で視えました。
嘘です。ごめんなさい。
でも真面目に来週ぐらいにイチジ達が登場しそうな予感がしました!


1.解放の戦士

みなまで言いません。
今週はなにがあって、どうだったとか細かく書くのはやめます。
ルフィの悪魔の実はヒトヒトの実モデルニカだったという衝撃に全て持っていかれました!

五老星いわく、覚醒すると「ゴムの力に"腕力"と"自由"を与え、それは世界で最もふざけた能力」とのこと。
しかも、もう1つ悪魔の実全体に対しての新事実「動物系の実には意思が宿る」とのことでした。

 

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まずはニカについて、こちらの前半後半記事で
ニカは太古の戦士ということで、800年前のジョイボーイとイコールではないから、800年前のジョイボーイは古代巨人族なのではという説を書きましたが、ニカがもし実在した人物を元に作られた実だとすると、この説は合ってるか間違ってるかは、まだわかりません。
ただ、太古の戦士がそのまま800年前のジョイボーイは同一人物として繋がらそうな感じはやはりしました。
その理由としては、800年前のジョイボーイがそのままニカで、悪魔の実自体が"太陽の神ニカ"だとしたら、モデルニカのモデルはニカ?つまり自分?
となるので、やはり太古の戦士としてニカがいて、それを元に作られた悪魔の実が"太陽の神ニカの悪魔の実"、それを食したジョイボーイということなのかなと感じました。

太古の昔に太陽の神ニカが実在していて、
それがモデルの悪魔の実ができ、
それを歴代のニカの実の能力者がたべて、たまたま覚醒することが出来たのが800年前のジョイボーイとルフィ、ということです。
どうでしょうねー。

また、"太陽の神"の悪魔の実の能力者とわかった上でONEPIECEを読み直すととても楽しそうです。
例えば空島編のルフィ対エネル戦
ルフィが太陽の神
月にいたとされる神を目指しフェアリーヴァース(月)にいったエネル=月の神?
といった構図が成立します。

また、こちらの画像

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どうか本当にいるのなら…
奇跡を―
あの人達を守って!!! 神様ァ!!!!

尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

この後ルフィが雷迎を晴らすわけですが、この
・神様を祈る人々
・雷雲を晴らす
というものに
・太陽の神ニカ
の情報が追加されている現状では、やはりニカが意識されたシーンとしか思えませんね!

また、タイヨウの海賊団のマークを刻むVSアーロンについても、ナミやココヤシ村を解放して、笑顔をもたらしていますし、
太陽のマークのアラバスタ王国についても内乱を止めて、王宮では最初は怪訝な表情をしていた王の護衛の兵もつい笑ってしまい、人々に笑顔をもたらしています。
エニエス・ロビーではとらわれていたロビンならず、オイモとカーシーらも”支配”から”自由”へと変え、
霧に包まれていたスリラーバークでは、太陽に照らされると消えてしまう人々に無事影を戻し、夜明けを迎えました。
その後もインペルダウンや魚人島、パンクハザード、ドレスローザ、ホールケーキアイランドと、全て”支配”されたものを”自由”に導き、笑顔をもたらしていますね。

もっというと初期にシャンクス程の海賊が長くフーシャ村に滞在し、ルフィにCP9から奪ったゴムゴムの実を食べられるも、自身の宝物であるロジャーから貰った麦わら帽子を託すシャンクスはやはり何かを知らなければ不自然ですよね。
これらを考えるとやはりゴムゴムの実の別名「ヒトヒトの実モデルニカ」の構想は1巻からあったのではと思います。

【黒ひげ海賊団】

黒ひげは当初、麦わらのルフィの首を狙っていました。
そこをエースが止めたわけですが、その後もバージェスがゴムゴムの実を狙っていましたね。

ゴムゴムの実を狙って能力者狩りをしていたとすると、黒ひげも「ヒトヒトの実モデルニカ」の存在を知っているのではないでしょうか。
だからこそ、ドラム王国を襲撃したのでは。とも思いました!
どういうことかというと、「ヒトヒトの実があるらしい」という噂を聞きつけて、半分ダメ元で向かったのではないでしょうか。

そんな黒ひげ対エース戦では、「太陽か闇か」と言っており、いつか相対するであろうルフィ対黒ひげ戦を彷彿とさせますね。

また、そんなエースの実であるメラメラの実についても同様にバージェスが狙っていたことから、メラメラの実にも何かの秘密が隠されていそうとも思えてしまいます。

【サンジ】

ここでやはりサンジの存在に私は触れざるを得ません。
何故ならば多くの対比関係や相違点がルフィとサンジの間にはあるからです。
これは有名ですね。
・ルフィの恩人が左腕を失う⇔サンジの恩人が右足を失う
・”ワン”ピースを探すルフィ⇔”オール”ブルーを探すサンジ
・たくさん食べるルフィ⇔たくさん料理するサンジ
・義理の仲の良い兄弟の三男のルフィ⇔本物だけど仲の悪い兄弟の三男のサンジ
・ゴムの体のルフィ⇔鉄の外骨格のサンジ
・女性に興味があまりないルフィ⇔女性にしか興味ないサンジ
・女性ばかりの島に飛ばされるルフィ⇔オカマばかりの島に飛ばされるサンジ
・腕を発火させるルフィ⇔足を発火させるサンジ
などですね!
まだありますが、こんなところでいいでしょう。
今週これにルフィの方が「太陽の神ニカ」という事実が追加されました。
太陽の神⇔魔神(イフリート)
という対応関係が成立するかもしれませんが、やはり注目するのは発火する髪や眉毛のぐるぐる模様です。

”悪魔の実に入り込んだニカの意思”を力にする、ぐる眉ルフィであるならば、
発火するぐる眉のサンジはニカの血統因子を注入され力に変えたのでは?と思いました。

こう思ったのはぐる眉と発火だけではありません。
今回のタイトル「解放の戦士」です。
このタイトルどこか既視感がありませんか?
最近このタイトルみたよなぁと感じました。
それは1031話「科学の戦士」です。
これはサンジを指したタイトルとなっておりますが、
・解放の戦士のルフィ⇔科学の戦士のサンジ
という対応関係です。

サンジ関連でいくと、海の上を歩けるヒーロー”ソラ”の伏線もまだ回収しておりません。
ソラはサンジの母親であるのにも関わらず、同名であるソラはジェルマ66と戦う海の英雄物語として世界中にファンがいる物語となっております。
海軍や世界政府のようなマークがあることから、海軍対ジェルマ66の構図なのですが、ジェルマ側に”ソラ”という名前の女性がいるために、”ソラ”は海軍側だと思わせたい世界政府の思惑が動いていそうだとなんとなく感じてしまいます。
今回の太陽の神ニカの”太陽”とソラ=”空”は切っても切れない存在ですし、ここにもやはりもう1つトリック、ネタばらしが隠されていそうです。
つまりはルフィとサンジの関係性です!

サンジについては設定が盛り込まれすぎだと感じますが、個人的には伏線が回収されていないことから、ニカの血統因子、もしくは、ニカの仲間だったかつての”ソラ”の血統因子or血族という関係があれば面白いなと思いました!

【覚醒技】

ルフィの覚醒について
「おれのやりたかった事全部できる」と語っています。
そして、「心臓の音が面白ェ」そうです。
それを最終地点と呼び、「ギア5」と名付けます。

そうです。ルフィは”伝説の悪魔の実”だとか、”太陽の神ニカ”だとか、そういうのはわかってないですし、どうでもいいのです。
もしかしたらこのままずっと分からずに物語が進んでいく可能性すらあります。
すごくルフィらしく、そして、ゴム人間ではありますので、すごく納得のいく形だと思いましたが、皆さんはどう感じましたか?
尾田先生のこのあたりのバランス感覚もさることながら、長年これを仕込んでいたのかと思うと驚愕です。

そして、「おれのやりたかった事全部できる」については、「やりたかった事=これまでの戦いで見てきた能力」なのでは?と解釈しました。

これはかつて為す術もなく倒され、逃げるしか無かったマゼラン戦。
一矢報いることができたのはまさかのMr.3のドルドルの力でした。
ヒドラの攻撃をドルドルのキャンドルウォールで防ぐMr.3を見て、
「ゴムの壁だして、敵の攻撃跳ね返せたらおもしれェのになァ」ってルフィは思ってたのではないかと妄想しました!

その結果が、ゴムの壁でボロブレスを跳ね返すという形になったということです。
これを考えていくと
過去の敵達の技にインスピレーションを受けたルフィが強敵達の技に似た技を使うのでは?と考えます!
例えば一番想像できやすいのはベラミーのスプリングホッパーです!
それ以外にも、
・クロコダイルの「砂漠の向日葵(デザート・ジラソーレ)」のような蟻地獄のゴムバージョンを作り出し、クラッカー戦のように柔らかいのに硬い大地で一度飲み込んだり
・ドフラミンゴの「鳥カゴ」のようにゴムで囲むリングで敵を跳ねさせて連続攻撃をしたり
・カタクリの「力餅」のようにどこから飛んでくるかわからないパンチを繰り出したり
など、妄想は止まりませんね!

2.黒炭オロチの最期

今回のルフィの覚醒の裏で、オロチは最期まで”オロチ”で黒い炭と化しましたね。笑
カイドウが復活したルフィに感謝を伝えているため、どうしてもカイドウの株が上がって、オロチの株が下がるような構造になっていると思います。笑

そんなオロチについて、私は過去のツイートで結末だけ当てることが出来ました!

これについて、あの考察界の大物、ユデロンさんが「考察当たってたね!」と褒めていただきました!普段考察が当たる当たらないには特にこだわらず、考察自体を楽しんでいる私ですが、これはさすがに嬉しいです!ありがとうございます!

また、20年耐え続けた日和の怒りと憎しみの顔があらわになりました。
その顔には涙も流れており、今回の話をニカと日和にしたのも対比の構造だと考えます。
どういうことかというと、
・笑って復活し別の姿をみせたルフィ
に対して
・怒ってお面を外した姿をみせた日和
という対比です。
そこには、光る月がバックのルフィと光月日和もかかってそうだと感じます。

夜明けはもうすぐそこにあるような予感がしますね。

 

今回は以上です!
正直まだたくさん触れたい箇所はあるんですが、Twitterでもかなりつぶやきましたし、この辺で今回は終わっておきます。Twitterも見て下さい!笑
また次の記事でお会いできたら嬉しいです!

ここまで読んでいただきありがとうございます!
少しでも「すごいな!」とか「そうかも!」、「なるほど!」等の共感をいただけていれば、
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ジョイボーイの謎に迫る!トキ・象主・魂・龍…ワノ国で全て繋がる(後編)【ONE PIECE考察】

 

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こんにちは!
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今回は前回の記事の続きです。
簡単にまとめをおさらいしますが、前の記事を読んでから来ていただけると理解度が高い状態で読んでいただけると思いますので、前回の記事を先に読むことを推奨いたします!↓↓↓

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では、前編の簡単なおさらいです!

ここまで
・"太古"の表現から、ニカは少なくとも800年前のジョイボーイではないこと
・"古代"の表現と大きな麦わら帽子と約束の舟ノアの描写から、ジョイボーイは古代巨人族であること
・魚人島にある約束の舟ノアと謝罪文の関係から、ジョイボーイは魚人や人魚と広く親交があり、シャーリーの祖先から「麦わら帽子の男が世界を夜明けへ導く」といった内容の予言を聞いていたこと
・800年前に生まれた天月トキはその予言について確認し直し、実現するのは約800年後であることを知り、現代へ来た

ここまで考察し、説明してきました!
今のところ目新しい説ではないかもしれませんが、他のどこにも無い角度から根拠を肉付けしてこれたと思います!
本日はその続きを考察していきます!
今回の後編は多分どこにもない考察ですので、お楽しみいただければと思います!
一連で繋がった考察というよりも、ジョイボーイ関連の謎を一つ一つ考察するような内容になっております!
大きく分けると下記の4つの謎の考察です。
「トキが未来へ来た理由」
「象主の罪と歩き続ける理由」
「カイドウがジョイボーイになれると思っていた理由」
「解放のドラムの音が鳴った理由」
この4つそれぞれについて説明していきます!
一部は繋がるので、ひとつの記事であげます。
では、いきましょう。

 

1.トキが過去から来た理由

トキはおでんと出会った時、"ワノ国"を目指していました。
また、ジョイボーイがラフテルに残した宝を見て歴史の全てを知ったおでんは、信頼する家来に"開国せよ"と言います。
これらと、前回考察した内容を加味していくと、トキは「800年前の予言を叶えるためにワノ国を目指し、麦わら帽子の男と出会い、世界を夜明けへと導く」ということを目的として未来へ飛んできたのではないかと考えます。
また、おでんに助けられる直前には「未来へ逃げる」という選択肢をすぐに準備していることから、おそらく、800年前も絶対絶命な状況下から逃げるために、未来を目指さざるを得なかったようにも感じます。
私はジョイボーイとトキは仲間ではあるが、最後のトキトキの実を発動した瞬間はやむを得なく、ジョイボーイから離れた場所から未来へ飛んだと考えました。


トキについてはまた後で触れるので、一旦のまとめとしては
「ジョイボーイと仲間のトキは、予言にあった"麦わら帽子の男"を探すため、絶体絶命な状況から800年先に飛んできた」
ということです。
特に麦わら帽子の男の部分は何故こう考えたかについて、後述します。


2.象主の罪、歩き続ける理由

ここで一旦、800年前にジョイボーイの仲間だったことが確定している"象主(ズニーシャ)"についても考察していきます。
主にズニーシャについてわかっていることは
・象主は約1000年前からミンク族を背中に乗せている
・象主は「歩き続けること」を命令されている
・象主はモモの助の命令だけは、「歩き続ける」の命令に関係なく上書きされる
・象主とジョイボーイは800年前に仲間であり、罪を犯した
・象主にはビブルカードがなければたどりつけない
・ゾウにはリオポーネグリフがある
こんなところでしょうか。

この象主の罪や歩き続ける謎というのは”ジョイボーイの仲間”と判明したことと上のそれ以外の5つのポイントを意識しながら考えれば至ってシンプルになったと考えています。

これについては、ドフラミンゴと黒ひげの発言がヒントだと思っています。

ドフラミンゴ
「頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!今この場所こそ中立だ!!!
正義は勝つって!? そりゃあそうだろ
勝者だけが正義だ!!!!」

尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

黒ひげ
「やめときな 正義だ悪だと口にするのは!!
この世のどこを探しても答えはねェだろくだらねェ!!!」

尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

これはドフラミンゴのセリフ(頂上戦争編)だと「勝者が正義で、いつでも善悪はひっくり返る」
黒ひげのセリフ(インペルダウン編)だと「正義と悪の答えはない」
とどちらも言っていることが違うようで、実は同じ事を言っています。
黒ひげは答えはないといった理由には、「正義と悪は勝った方がどうしても正義となってしまうため、どちらが正しいかなんて答えはなく、勝ったものの主張が通るだけ」ということだと思います。

重要なのは、「勝者になる方が正義になってしまう」という事実。

これが、”ジョイボーイ”と”象主”が犯した”罪”に関係してくると考えます。
どういうことかというと、
「罪を犯す=正義に反することをした」ということだと思います。
ここでの”正義”は、現在の世界政府です。
空白の100年を生きたジョイボーイと象主は、ロジャーやレイリー、おでんが良い奴として描かれていることや、そんなロジャーが「ジョイボーイと同じ時代に生まれたかった」と言っていること、ミンク族と光月家の関係などから、”良い奴”であることは明白です。ここは説明もいらないと思います。

そんな両者が”罪を犯した”と表現されるのは、「世界政府に刃向かった」そして、「敗戦した」という至ってシンプルなことだと思いました。
そしてこれは象主の”罪”だけでなく、魚人島の”謝罪文”、”約束”に繋がるということだと考えます。

これは”ジョイボーイと仲間”という事実が分かったことから繋がったことだと思います。シンプルとはいいつつ、1つの謎があやふやなだけで私にはたどり着けませんでした。情報をどこを隠してどこを見せていくのか、伏線の張り方だけじゃなく、尾田先生は伏線の回収の仕方、情報の出し方もとても秀逸だと思いました。

脱線しましたが、話を戻します。
世界政府に刃向かった象主に命令した人物について説明します。
これは、ジョイボーイの仲間であり、象主の背中にいるミンク族ともかたい契りを交わす光月家の血筋の者でほぼ間違いないでしょう。

ではなぜ「歩き続けること」を命令したのか。
これは、ビブルカードでしかたどり着けない象主の背中にミンク族が住み、リオポーネグリフがあることに繋がると思います。
つまり、「歩き続ける」=「逃げ続けろ」という命令だということです。
トキが未来へ逃げざるを得ない状況にあったのなら、象主も逃げなければいけない状況にあったと思います。

幸いゾウは、ログポースではたどり着けませんので、”ワノ国で作成できる”ビブルカードを使わなくてはたどり着けません。
そのため、象主にかつての光月家のモモの助の先祖が
「我々が目標にしていた”約束”、夢は、この世界では”罪”とされる。罪を犯したため、象主の命とゾウにあるリオポーネグリフは政府に狙われる。だからズニーシャ、お前には、歩いて歩いて歩くことだけを命令する。逃げ続けるんだ。生きろ。」
といった内容の命令をするとともに、ビブルカードが作れないようにワノ国は鎖国国家となったのではないでしょうか。

これは、現代の光月モモの助だけが命令を上書きできる理由にも繋がります。
かつての光月家の力を持ったものが命令した命令を上書きできるのは光月家の”力”を持ったモモの助だけということです。

 

3.予言者の存在、”麦わら帽子”と”龍”について

次に書くのは、前回の予言者の話の肉付け&麦わら帽子と龍の重要性についてです。

【開国】

まず、開国について迷うモモの助は「おでんは予言者ではない」と言っていました。
これはまるで、"予言者"は別にいるようなセリフだと思いませんか?
どういうことかというと、予言者の予言をラフテルで知り、更にトキから聞いたおでんが選んだ答えが「開国」である。
⇒予言が「抽象的な目的や条件」であるのに対して、おでんが選んだ手段が「開国」だということです。
これならば、開国について迷うモモの助の気持ちも分かります。
予言者はやはり800年前に存在し、それはマダムシャーリーの先祖なのではないでしょうか。

【予言されていたジョイボーイと龍】

ジョイボーイについて、キングが伝説として受け継がれてきた話をカイドウに伝え、「カイドウ=ジョイボーイ」であることをカイドウとキングは信じてました。
カイドウは「まだそう思ってんのか?」とキングに聞いているので、もしかすると途中で半信半疑になっていたかもしれませんが、
ルフィとの戦いにおいて「お前もジョイボーイになれなかったか」と言っているので、ジョイボーイになることについて肯定的ではあったようですね。

ただ、"なれなかった"と言うセリフからカイドウ自身は既に諦めているようにも見えます。
ではなぜカイドウとキングは、カイドウがジョイボーイであることを信じていたのでしょうか。
これは私がここまで考えてきたシャーリーの先祖の予言に答えがあると思ってます。
「麦わら帽子を被った龍の力を従える男はジョイボーイであり、世界を夜明けへ導く者である」
こういう形で800年前の予言者は予言していたとすると?
・ロジャーやおでんはラフテルで知る(シャーリー先祖予言+ジョイボーイ本人が体験し書き記す情報)
・トキは直接予言を聞いて知る(シャーリー先祖予言の情報のみ)⇒おでんやロジャーにも共有
・モモの助、ヤマトはおでんの航海日誌で知る(モモの助は象主からも聞いた可能性有り)
・カイドウ&キングは、キングの種族ルナーリア族に伝わる伝説の話から知る

こういう風に整理されますね。
皆さん、伝言ゲームってやったことありますか?言わずもがなかと思いますが最初の方は正確に伝えられていきますが、後の人には間違えて伝わったり、或いは一部端折られたりして伝わりますよね。
上の4種類の情報源は、上から順に情報が多い+正確であり、一番下は情報はあるけど不正確である可能性が高いですよね。
上は一人目が書いた書物(ポーネグリフ)を読んでいる状態であり、トキの話も同様です。
モモの助たちはその正確な情報をおでんの考えがプラスされた状態で読んでいる状況です。
カイドウとキングはおそらく800年間、口頭で伝えられてきた伝説の話です。書物はオハラのように捨てられてしまいますからね。見たことを報告するだけで1億ベリーもらえるルナーリア族。文書を残すすべはないですね。

その結果導き出した答えが
・ロジャー⇒大海賊時代を創り出す
・おでん⇒"開国せよ"と信頼する家来伝える
・トキ⇒時を超えて直接麦わら帽子の男に会いに行く予定だったが、おでんとの出会いで心を変えて、「辞世の句」として後世に伝える

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

(⇒おでんとの会話「厶」は「麦わらの男」)
・モモの助とヤマト⇒言い合い、迷う
・カイドウとキング⇒ジョイボーイの伝説はさておき、世界最高の戦争を仕掛ける(世界を変える⇒キングとの約束)


ということなのだと思います。
では、カイドウとキングはどんな勘違いをしているのかという点について考えを書いていきます。
「麦わら帽子を被った龍の力を従える男はジョイボーイであり、世界を夜明けへ導く者である」
この予言を一旦正しいと仮定すれば、キングの一族は「麦わら帽子」の部分を抜け落ちて伝えられてきたのではと考えました。
長い長い800年の伝言ゲームの中で、文献はポーネグリフ以外捨てられるので仕方の無いことです。
「龍の力を従える」とするとウオウオの実のカイドウです。
だから自分がジョイボーイであると勘違いをした。ということです。
これはリンリンも同様に勘違いしている可能性さえあります。
それはウオウオの実をカイドウにあげたことを「一生の恩」と念押ししていたからです。

だからこそ、カイドウはモモの助が龍の姿で現れた時「この世に龍は二匹要らねェんだよ」と言い、一方リンリンは「どうなってんだい!?」と言ったのだと思います。
また、"龍の力が重要である"と考えていたのはカイドウとリンリンだけではないかもしれません。


その人物はロジャーとガープです。
ロジャーの船オーロジャクソン号には大きな卵が描写されています。

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

このセリフはおでんのセリフですが時系列的にはラフテル到達後も卵が乗っているという事実だけわかります。
ラフテルに行く前も謎の卵はずっとのっていることから、
ロジャーはこの卵を「龍の卵」と考えてずっと乗せていたのではないでしょうか。
そうです。予言の伝説を信じて、です。
しかし、ラフテルに到達し、歴史の全てを知ったとき、まだ自分たちには早かった。ということを知り、卵は孵化せずにそのままだったのではないでしょうか。
龍の問題だけでなく、”麦わら帽子を被った男”だとすると、ラフテルに到達時はバギーの看病で麦わら帽子を被ったシャンクスすらいません。
また、ポセイドンの存在も必要だと改めて歴史の全てを知ったときにわかったはずですね。


次にガープです。
ガープはロジャーとはゴッドバレー事件では共闘するなど、切っても切れない関係性で、それはロジャーの息子を預けるほどの信頼関係です。
レイリーではなくガープに預ける程ですからね。

そんなガープがラフテル到達前のロジャー同様に伝説を知っていてもおかしくありませんので、"龍"の存在が重要だということは知っていたのではないでしょうか。
そうです。何と繋がるかと言うと、ガープの息子にあたる「ドラゴン」です。
ガープは天竜人のことが大嫌いなのに、竜の名がつく「ドラゴン」を子供に名づけるという矛盾・謎がありました。
しかし、「龍の力を従える」という予言を聞いてその男になって欲しいという願いを込めて「ドラゴン」と名付けたのであれば辻褄があうと、私は考えました。


私の考えを一旦簡単にまとめると800年の伝言ゲームで入手した情報組のカイドウ・キング・リンリン・ロジャー(ラフテル到達前)・ガープは、世界を変えるには"龍が重要"であり"ジョイボーイがそれを従える"とだけ認識し、
カイドウ・キングはウオウオの実のカイドウが"龍の力を従えるジョイボーイ"であると信じ、
リンリンはそんな重要な実を与えてやったことにより"一生の恩"であることを信じ、
ロジャーは"龍の卵"を大事に所有し、
ガープは息子に"ドラゴン"と名付けた。
ということです!

ただ、このカイドウ、リンリン、ロジャー、ガープの勘違いは
「龍の力を持つモモの助を従える麦わら帽子のルフィ」の存在によって否定され、事実ジョイボーイが帰ってきたということだと思います!
だからこそヤマトはモモの助に
「世界を夜明けへ導くのはキミなんだよ」と言い、
モモの助は「拙者は死んではならんようだ」とおでん漫遊記を読んで理解したのだと考えます。

 

4.魂と音楽

最後に、ジョイボーイの再来時の「ドンドットット」の音について、思いついた説を書いていきます。
それは「物に宿る魂には音も伴う説」

どういうことかというと、「物は持ち主と共鳴(覚醒)すると、物に込められた魂がいっとき帰ってきて持ち主の手助けをすると共に、生前好きだった音楽が鳴るのではないか」という仮説です。

第1032話「おでんの愛刀」において、ゾロはキングに苦戦を強いられていましたが、ゾロは"三味線の音"を聞いて閻魔がそれに対応するように覇気を急激に吸い取り始めました。
その後、宝物殿のオロチと小紫のコマに移って、小紫が三味線を弾いていますが、このゾロが聞いた三味線の音と小紫の演奏が同一であるというミスリードを誘った描写だと考えています。
ゾロが鬼ヶ島城外での戦いの最中、宝物殿の小紫の三味線の音が聞こえるはずがないと思うのです。

つまり、三味線の音はおでんの思い入れの強い音楽「月姫」であり、それはおでんの愛刀の閻魔からゾロにだけ聞こえた音であるというふうに考えました。
カイドウが閻魔から"おでんの覇気"を感じていたり、ゾロがその後刀達と分かり合う描写があるのもこの説の根拠のひとつであり、閻魔にはおでんの魂が宿っていると考えます。
そして、どこかのタイミングで上記の描写をするために、”閻魔はおでんの愛刀である”と強調する必要があったと思いました。
それがサブタイトル"おでんの愛刀"ということで表されているのではないでしょうか。

これは大切に乗られた船にのみやどるクラバウターマンや、わざわざMr.4の銃が”愛銃”と紹介されるラッスーや、幼少期からスパンダムと一緒だったファンクフリードがヒントとなっていると考えました。
船が自分で修理したり、物が悪魔の実を食べられるというのは魂が宿ったから起きた現象であるということです。

そして、1043話
「ジョイボーイが帰ってきた」のセリフとともに、髪の形が変形するルフィ、「ドンドットット」のドラムの音。

ドラム音は、よく空島の宴で同じ音が鳴っていると色んな方が言われてますが、最初は麦わらの一味とオオカミだけのキャンプファイヤーでウソップが鳴らしている音であり、実はこの音に関しては空島は関係なく、"キャンプファイヤーといえばこの音"という描写なのではないかと考えます。

現実でのキャンプファイヤーは「火の神への崇拝の儀式」が起源とも言われているようです。
ワンピースの世界ではもしかすると"太陽の神ニカ"を崇拝する名目で、ジョイボーイはよく宴をしていたのではないかと考えました。
ニカは「人を笑わせ 苦悩から解放してくれる戦士」です。
「苦悩から”解放”してくれるニカを崇拝する”キャンプファイヤー=宴”の時の音をニカの伝説になぞらえて、ジョイボーイらは”解放のドラム”と言っていた」ということです。
ワンピースっぽさがあると思います。

そして、ジョイボーイにとってはその音が1番好きな音楽であったというわけです。
ここまでを繋げ、「ルフィのゴムゴムの実がルフィと共鳴(覚醒)した瞬間、ゴムゴムの実に宿っていたジョイボーイの魂がいっとき再来し、ドラムの音が鳴った」と考えました。

そしてこれらの考えに至った最大の根拠がルフィとブルックです。
ルフィは初期の方から音楽家(とコック)を重要視していて、本能的に音楽が大事だと認識していたのかもと思いました。

また、ブルックはヨミヨミで1度死んで黄泉の国に行っていることや、音楽によって魂を震えさせるソウルキングであります。
それは、魂の悪魔の実であるソルソルの実の天敵ともなっておりました。
ソルソルの実が描かれたホールケーキアイランド編が"ミュージカル調"だったこともヒントかもしれないと思いました。

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

特に確信なシーンは魚人島編のこの部分、「音楽を奏でればより強く人々の魂を振るわせ・・・その世界に引き込み 時に幻さえ見せる」
これは音楽と魂の繋がりについて触れている伏線であり、この繋がりは揺るがない事実であると考えます。
まとめると、音と魂(と死)は密接に係わりあっており、その魂がやどる物が持ち主と共鳴・覚醒する時、音が伴うのではないでしょうか。
これがジョイボーイにとっては「ドンドットット」という解放のドラムであり、おでんにとっては「月姫」の三味線の音であるということです。

 

今回は以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
少しでも「すごいな!」とか「そうかも!」、「なるほど!」等の共感をいただけていれば、
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ジョイボーイの謎に迫る!古代巨人族・魚人族・象主・麦わら帽子…ワノ国で全て繋がる(前編)【ONE PIECE考察】

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こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!

月曜日の第1043話ジャンプ感想記事(下記リンク)において、「思いついたことがある」と書きましたが、それについて考察記事を更新したいと思います!

onepiece-banbi.com

 

では、ご覧下さい!

 

1.ニカ≠ジョイボーイ

ワノ国編で初登場のフーズ・フーから語られた謎の人物ニカは太古の昔にいた戦士ということで、今回はこの"太古の昔"についてまずは着目して考えます。

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

ワンピースには海円歴という言葉が存在します。
これは主に空島編で登場した言葉でありますが、ナミはノーランドの400年前の日誌を読んだ時に「海円歴1120年」と書いてある日誌を見てさらっと流していました。
つまり、ロビンなど歴史を知る人ではなくても海円歴というのは現在も一般的な、現実で言う"西暦"と同様なものということになると思います。
そして、これらから海円歴は1520年前から始まったことが分かります。

ただ、ワンピース界の謎の時代は約900年前から800年前と言われている「空白の100年」です。
"太古の昔"と表現されたニカがこの時代に生きていたとは感覚的に思えません。
では、太古の昔とはいつのことなのか。感覚ではなく、定義について整理します。
"太古"について調べると、「おおむかし」と出ます。
また、それと同時に「上古より前のこと」とも出てきます。
上古というのは日本史でいうと大化の改新(645年)までのことで、つまり、"太古の昔"はおおよそ1400年前より前のことを指しています。
海円歴が1520年前から始まったことを考えると、もしかしたらワンピースの世界で言う"太古の昔"は、「海円歴が始まるより前」なのではないかと考えました。

ジョイボーイは800年前にいた人物であることから、ジョイボーイ≠ニカということです。
そしてこれらの事実で何が言いたいかと言うと、ニカのあのシルエットの姿は"ジョイボーイではない"ということです。
ここの考え方をまず認識していただいてから次に行きます。

 

2.ジョイボーイは古代巨人族!?

次に考えたいのは、ジョイボーイと麦わら帽子の関係性についてです。
結論から言うとジョイボーイは古代巨人族なのではないかと考えています。
その根拠について説明します。

【古代とは】

「さっき"太古"は800年前より古いだろうからニカ≠ジョイボーイだって書いてたけど、古代巨人族がジョイボーイなら"古代"はなんなんだ」
という疑問がどこからか聞こえましたので古代についての定義を調べました。
「"古代"とは歴史の時代区分の1つであり、日本史で言うと奈良時代や平安時代を指す」そうです。
奈良時代から平安時代は712年頃から1180年頃と言われているので、今からおよそ1300年~800年前ぐらいです。(ONEPIECE連載スタート時は1997年)

そうです。言い換えるならば800年前頃に終わった時代のことを"古代"というのです。
そして、
・オーズが凍死した時代は「500年前」
・古代巨人族は不明だが、巨人族の寿命は平均300歳
→オーズは享年159歳
→古代巨人族の失敗作であるナンバーズ八茶の年齢は188歳
⇒800歳を超えている古代巨人族はいない

これらのことから分かるのは、オーズの子孫であるリトルオーズjr.とオーズを除き、古代巨人族は約800年前頃までは普通に種族として存在していたからこそ"古代"と表現されているのではないか。
ということで、その"古代"がさすのは「800年前頃=その時代に多くの古代巨人族は滅んだ」という仮説が立てられます。
そして800年前といえば"空白の100年"。ジョイボーイが生きていた年代です。

恐らくオーズとその子孫のリトルオーズjr.はいわば"キング"ことアルベルのように生き残っている稀有な存在であるということです。

一旦"ジョイボーイ=古代巨人族"が正しいと仮定した場合、
・死体のオーズが登場したスリラーバークにおいて、ゾンビのオーズにルフィの影が入った⇒ゾンビ古代巨人族にルフィIN
⇑⇓
・ルフィの声が消えた鬼ヶ島において、ルフィの笑みと共にジョイボーイが帰ってきた⇒仮死状態のルフィに古代巨人族のジョイボーイがIN?
という対応関係が成立するのも面白いです。

 

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

【麦わら帽子】

ジョイボーイについて語るには、現在ジョイボーイの再来が確定したルフィの"麦わら帽子"の存在は無視できません。
今回、ルフィが被っている麦わら帽子が直接的に"ジョイボーイの力を引き出した"とは考えておりません。これについては近日公開する予定の後編にて説明します。

それとは別に、もう一つ麦わら帽子は存在します。
超意味深描写「マリージョアにある冷凍保存された巨大な麦わら帽子」です。

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

これは、「過去にいた超重要人物が、"麦わら帽子"を被っており、その人物は巨大な体であった」という事実は揺るがないと思います。
超重要人物で麦わら帽子を被っている⇒これはジョイボーイでほぼ確定でいいと思います。
現在麦わら帽子を被るルフィに、1043 話でジョイボーイが再来したのですから関連性がない方が不自然なぐらいですね。

これは、エースとリトルオーズjr.のやり取りにもヒントがありそうです。
リトルオーズjr.にエースは太陽に近いという理由から"藁でできた編笠"をプレゼントして、オーズは喜んで毎日被ってました。

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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

この描写は、冷静に考えると物語の構成上、頂上戦争編において必要のない、いや、もっというとリトルオーズjr.というキャラクター自体必要のない設定のように思えます。何故なら"古代巨人族"については、スリラーバークのオーズで存在は描写できているからですね。
では何故頂上戦争編でこの話を描いたのか。
私は"古代巨人族には藁の帽子はセット"という伏線を貼るためだとしか考えられません。

 

3.魚人島とジョイボーイ

ここまで、ジョイボーイ=古代巨人族なのではないかという話をしてきましたが、引き続きそれに触れつつも、魚人島編について考えていきます。

【約束の舟ノア】

魚人島で登場した約束の舟ノアの"約束"とは、ネプチューンいわく『数百年もの遥か昔に"ある偉大な人物"と交わした「約束」』
そして、その後しらほしが呼び出した海王類達はルフィが壊しかけたノアを見て「直すにはあの一族の力が必要だが、時代は代わった」と言いました。
ここでの"あの一族"と”時代が代わった”というセリフから、現在はほとんどいない一族であるということが推測できます。
つまり、ルナーリア族or古代巨人族である可能性が高いということです。

更には、直すにはある一族の"力"が必要ということですが、"力"とは能力的なものではなく、本当に物理的な"力"なのではないかと考えました。
そう考えた理由として、ノアの大きさにあります。
ノアは作中において、魚人島の半分の大きさがあることがわかっております。
魚人島の人口は500万人ですので、相当な大きさです。
このノアをポセイドンの力を使って、海王類が運ぶことが分かっておりますが、そんな海王類に"直すにはあの一族の力が必要"と言わせるのは、単純に「大きい人類であり、昔にたくさんいた古代巨人族の力」が必要ということだと考えました。
ここでの結論としては、「ノアを造る・直す一族は古代に存在した古代巨人族である」ということです。

【謝罪文】

ノアは約束の舟であり、古代巨人族達が造ったということは説明しましたが、その"約束"は「ある偉大な人物」としていたそうです。
これはおそらくジョイボーイのことで間違いないでしょう。
ここまで説明してきたことに加え、作中での描写がある下記が物語っています。
・ジョイボーイは古代巨人族であること
・ノアを造った一族が古代巨人族であること
・謝罪文が魚人島にポーネグリフとして残っていること
これらがジョイボーイ=ノアの約束をした人物である根拠です。
"約束が目的"で、"ノアは手段"であることから、
約束を交わしてから、古代巨人族たちでノアを造ったという順番であるということです。
そして、その約束を果たせなかったことから、"ジョイボーイからの謝罪文"があり、"約束の舟ノア"も"約束のまま"現存しているということだと思います。
そして、その謝罪文を読んだロビンは「誰に謝ってるの?」と疑問に持っていました。

【魚人島のもう一つのチート能力】

ジョイボーイは魚人島のポセイドンとだけではなく、魚人島の全員と約束をしたように思います。
その形が約束の舟ノアであり、約束を守れなかったため、誰宛なのかわからない謝罪文となっている。魚人島の全員に謝っているから宛先がない形で残っているということです。
つまり、ジョイボーイは多くの魚人・人魚達と親交があったことが明らかです。

ここで魚人島にあるチート能力にふれます。
ポセイドンは言わずもがな、古代兵器であり、使い方次第では世界を滅ぼしかねない力であります。
しかし、私はポセイドンとは別ベクトルでチートだと思う悪魔の実の能力ではない能力があります。
それは、"マダム・シャーリーの予言"です。
マダム・シャーリーの予言は
「いつ起こるかはわからないこともあるけれど、100%当たる」という特徴があります。(ロジャーの過去編では人魚姫が"いつ生まれるか"を予想していたため、いつ起こるかわかる"場合もある"というのも1つポイントです)
ロジャーの過去編も含めてこの予言であたっていないのは現在作中において「麦わらのルフィが魚人島を滅ぼす」という予言のみです。

多くの読者は、「レッドラインを崩壊させるのはルフィだから、ノアで全魚人達を乗せて魚人島を崩壊させることになる」と予想していると思いますし、私もそのうちの1人です。
これについて"ジョイボーイの時代にも似たような予言があったのではないか"と考えます。
なぜならば、予言ではありませんが、ジョイボーイが交わしたであろう”約束”については、ルフィ達の冒険の魚人島編ラストにおいて重要なシーンであるように描かれているからです。
約束が過去でも現代でも結ばれているのであれば、約束と同様に、現代に起こった予言は過去にもあったのではと考えました。


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尾田栄一郎「ONE PIECE」/集英社

これは仮説ですが、それはマダム・シャーリー(とアーロン)の先祖となる人物で、
例えば「麦わら帽子を被った男と桃色の龍が世界を夜明けへ導く者となる」といった占いが出たとします。
それを聞いた当時のジョイボーイは「必ずこの予言通り、世界を良くして魚人島を地上に、太陽の下に移す」と"約束"し、使命を果たそうとするわけです。
しかし、龍の存在も分からず、約束も叶わなかったため、謝罪文を残す
という流れです。
そうなるとジョイボーイの仲間は「なぜ叶わなかったのか」について、また占いを依頼するでしょう。
そこで「前回の占いは約800年後に起こること」という事実を改めて知り、ジョイボーイの仲間は動きます。

ジョイボーイの仲間、その人物とは…
・・・天月トキです!

今回は以上です!(前編!!!)

 

私事であれですが、最近感想記事は置いといて、「考察の更新頻度落ちてきた?」と思ってくれた方もいるかもしれません。
そうです。公私共に忙しくまとまった時間がとれないのです。笑
感想は思ったことを書くだけで月曜日にばーっと書き上げればいいのですが、考察は閃きが無ければ書けませんし、思いついても意外と組み立てるのに時間を要します。
しかし、考察は後になればなるほど出遅れて、鮮度が落ちたり、意図せず誰かの真似になってしまうことも考えられます。
なので、今回はスキマ時間で書けた前編だけの公開!
後編もなるべくはやく公開しますので良ければ待っていていただけると嬉しいです!
次回の後編では、「トキの行動理由」、「象主の行動理由」、「魂について」主にこの3本を軸に書いていければと考えています!

ここまで読んでいただきありがとうございます!
少しでも「すごいな!」とか「そうかも!」、「なるほど!」等の共感をいただけていれば、
記事の☆を増やしていただいたり、「読者」、「はてなブックマーク」、
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それらが次の記事を作成するモチベーションになります!
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ではまた!

 

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第1043話「一緒に死のうよ!!!」【ONE PIECE感想】

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こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!
ジャンプ最新話感想、今回も書いていきます!

今週は絶望と希望の高低差ありすぎて耳キーンなりそうになりました。笑
早速、感想を書いていきますねー!

 

0.「到着!ホールケーキアイランド」

ジェルマ66のあゝ無感情海遊記Vol.7!
今回はブリュレとオーブンがニジとヨンジの入ったブクブクの実で作った本を持って、ホールケーキアイランドへ移動しましたね!

こっからどうなるのかが全く検討もつきませんが、イチジ達がホールケーキアイランドに来るのでしょうかねー?
そして当たり前ではありますが、あのとき倒れた大きなケーキは倒れたままですね。

 

1.”勝者”カイドウ

いやーチョイ見せで1ページ目は分かっておりましたが、オロチとかの話にいかずに先週の続きからスタートでしたね。
残る手長族のCP0は遠くから何を思っているかわかりませんが、意味深に一コマ移っておりましたね。

また、ハッキリと『「ドクロドーム」屋上の戦い 勝者”百獣のカイドウ”』と書かれてしまいました。
これって結構衝撃ですよね。
今までの長い歴史において、ルフィと戦っているボス側にハッキリと”勝者”と書かれていたことは無いので、本当にびっくりしました!
ただ、後で書きますが、最後のページでルフィは笑っていますので、”屋上の戦い”が一旦終わっただけで、場所が変わるんだろうなと思っています。

また、CP0のリーダーっぽい奴は、カイドウから「承知の上か・・・」と言われ、覚悟を決めているようでした。
つまり、前回にドレークへ「うらやましいよ・・・」と言っていたころから、自分はカイドウに殺される運命を案じていたのでしょう。
そう思うと、CP0も憎めないというか、五老星の勅令はそれほどの絶対的な命令であることが分かりますね。
自分の意思を度外視して行わなければいけない任務を全うした男なだけであって、邪魔したくて邪魔したわけではないということです。
ヘイトが向きそうな敵なのに、完全に憎めないのは尾田先生らしくてとっても好きです。

 

2.伝播する絶望

河松が久しぶりに描かれました。多分記憶ではゾロのことを牛マルと似ているといっていた「1023話”瓜二つ”」以来かなぁと思いました(あまり調べず、記憶だけで書いているので、間違ってたらすみません。笑)
城内の火は”大火”となっており、「焼死に名誉などない」といって、飛び込むことを侍たちに薦めています。

そして、カイドウはルフィが死んだことを告げ、鬼ヶ島を「花の都」に移す「新鬼ヶ島計画」を続行させます。
この時、ルフィとの戦いを最期とすることを夢見ていただろうカイドウが、当初の予定だった「世界最高の戦争」へ向けて当初考えていた”最期”へ舵をきりなおしたのでしょうね。カイドウの顔が絶望ではなくなっています。
切り替えが早く、四皇の器はやはり大物ですね。
・・・ただ、酔いは冷めているようです。せつない。

この時、キッド、ロー、チョッパー、ナミ、マルコ、お玉など、ほとんどのメンバーがルフィの敗北を耳にします。
ナミはもちろん信じません。グッときますね。はやくアニメで見たいシーンの1つとなりました。

その後、”敗戦”についてカイドウは語りますが、すごいですね。
カイドウ以外のマムやキング、クイーン、飛び六胞戦は全てルフィ側が勝利してきたのにも関わらず、頭のカイドウとルフィの対決が1つ敗戦しただけで、ルフィ側のことを”敗戦した”と断言するカイドウ。
・・・四皇ですねぇ。

絶望感が伝播していく鬼ヶ島内、キッドとローはよろめきながら「降伏も無抵抗もゴメンだ」といい、抵抗をはじめようとしていました。

 

3.ヤマトとモモの助

モモの助とヤマトは意見をぶつけ合います。
モモの助は「ルフィが勝てぬなら降伏しかない」
ヤマトは「ワノ国の20年の戦いを二人で続けよう、一緒に死のう」と言います。
今回のタイトルにもなってますね。

ここのシーンはどっちの気持ちも痛いほど分かりますね。
このまま生きてもしょうがないというヤマトと、生きていたらいつか希望が生まれると考えているモモの助。
これは1036話「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」において、錦えもんとお菊、ウソップとの言い合いと同様です。
ウソップは「お前らの文化おれは好きじゃねェな」と言って、見苦しくても生きろといいました。
モモの助はロジャーの船で生まれ、ルフィ達と旅をしてきましたから、”侍の文化”よりも海外の考え方、生にしがみつく考え方があるのかもしれませんね。ワノ国からでたことない侍達より視野が広いのだと思います。
だからこそ、1041話「小紫」において、「ワノ国の人たちが危険にさらされるなら開国したくない」ということを言っていたのでしょうね。
ワノ国の人たちより、モモの助は”生”を重んじているように描かれていると感じます。

4.ジョイボーイの再来

ヤマトとモモの助の議論が平行線をたどって、モモの助が困っていたところ、象主がモモの助に話しかけてきました。

「”解放のドラム”」「800年ぶり」「ジョイボーイが帰ってきた」という超重要キーワードを言って、髪?がドロドロとなったルフィが「にかっ!」と笑って終了でした。

これは・・・もう興奮がとまりませんね。
それと同時に、ONE PIECEが本当に終盤にさしかかっているということを実感してさみしい気持ちもあります。

一旦はき出させて下さい。
いや、なんだこれーーー!笑

色んな考察者が世界中にいる中、どういう頭を持っていたらこんなに面白く、素晴らしく、想像を軽々越えてくる魅せ方を毎回毎回考えられるのでしょうか。

話を本編のほうに戻して、、
冷静に情報を整理すると、
・ジョイボーイは800年ぶりに帰ってきた。
・ルフィはジョイボーイである
・解放のドラムが鳴っている「ドンドットット♪ドンドットット♪」
・悪魔の実が覚醒した
・にかっと笑ってルフィは復活した
これらから、推測できそうなこと
・五老星が恐れていた伝説の悪魔の実はゴムゴムの実であり、800年ぶりに”覚醒”した。
・「ゴムゴムの実を覚醒させた者」のことを”ジョイボーイ”と言う。
・太陽の神ニカも”ジョイボーイ”である。(ニカ=初代ジョイボーイ?)
・ビンクスの酒の歌詞「嵐がきたぞ 千里の空に 波がおどるよ ドラムならせ」の”ドラム”は、今回の”ジョイボーイ、解放のドラム”のことを言っている。
・ビンクスの酒の”ビンクス”は、当時の”ジョイボーイ”の能力者の名前。(ニカ⇒ビンクス⇒ルフィ?)

等を推測しました。
下に行けば行くほど、妄想気味な感じですが、結構真剣です。
ニカは”太古の昔”と言われていたことから、800年前よりも更に前な印象を受けたので、初代ジョイボーイなのではないかなと現時点では考えております。

ただ、物理的に鳴っている「ドンドットット♪」とゴムゴムの実ではない「伝説の悪魔の実」⇒「ドロドロな形状の髪と煙を吐くルフィ」がどう結びつくのかは現状全く想像がつきません。

・・・難しい。
ただ、ここにきて、”音楽”の力がやはり重要であるということが示唆されはじめたような気がします。
かねてから初期より音楽家を重要視していたルフィですから、本能的に”解放のドラム”を求めていたのでしょうか。

そして、ロジャーが言っていた「ジョイボーイおれは お前と同じ時代に生まれたかった」と言っていたセリフは、もしかしたらルフィのことを言っている可能性すらでてきましたね!

次週は休載、ということで次回までの間に考察を進めていきたいなと思っております。
現時点で1つ思いついていることがあるのですが、作業時間が確保できるか微妙です・・・笑
合間を見つけて良い感じにまとめられたら更新しますのでお待ちいただければ嬉しいです!!

今回は以上です!
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第1042話「枕詞は”勝者”にゃつかねェ」【ONE PIECE感想】

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こんにちは!
考察や感想をマイペースに書いているばんび (@ONEPIECE_banbi) / Twitterと言います!
ジャンプ最新話感想、今回も書いていきます!

今週はなんといってもラストシーンですね!!
あそこにすべてをもっていかれました。
本当に直前まで予想を全くしてなかった展開なのに、見せられると、「あぁ!そんな可能性があったか!たしかに!そうだよなぁ」ってストンと腑に落とさせてくれる尾田先生にはほんとに感服致します!
早速、感想を書いていきますねー!

 

0.「ニジとヨンジをホールケーキアイランドへ」


ジェルマ66あゝ無感情海遊記Vol.6ですねー!
これブクブクの本の表紙を見ると、「ヴィンスモーク」の本になってるので、まだ2ページしかないっていうことですよね?
この後残りのレイジュ達も捕まえる気なのでしょうね。
また、本の表紙のぐるぐる眉毛のマークについてですが、これはモンドールが書いている(作成している?)表紙だと思うので、一概には言えませんが
以前こちらの記事↓

onepiece-banbi.com

において、サンジの眉毛は外骨格が発動してるから左眉は”眉尻”がグルグル。
感情は残ってるから右眉も”眉尻”がグルグル。
合わせるとハートの形の眉毛となる。
と考察しましたが、まさに今回の扉絵の本の表紙にある形と考えました。

一旦この考察が正しいとした場合、
サンジが後から外骨格を得れたのなら、ニジとヨンジ、イチジについても後から"感情を持つ"ことも可能なのではないでしょうか。
そうなると、サンジと同じように、この本の表紙の眉毛になりますよね。
だからこそ無感情海遊記というタイトルで、この扉絵連載はイチジらの感情を取り戻して終わるのかもと思いました!

1.CP0

チョイ見せで明らかになっていた部分もありますが、後ろから不意打ちをしたドレークは次の瞬間CP0から喉元に”指銃”をくらい、返り討ちにあいました。

ドレークさん、十鬼を倒したぐらいの活躍しかしてないので、踏ん張って欲しかったですね。。
アニワンにおいて、ホーキンスが占った「明日まで生きている確率1%の男」がドレークだとはっきりと明言されておりましたが、この占いはことごとく外れてきたホーキンスにとって汚名返上になりそう・・・?
ですが、ドレークは普通にまだ生きているでしょうね。出番がまだだったというだけでしょうか。
ドレークさんの活躍が見たいです!
「アロサウルスとはこういう恐竜!」早く見せて下さい!

また、CP0のマスクの男は、「うらやましいよ」と、人間味を見せてきました。
天竜人の犬である自分の運命を呪っているセリフだと思います。彼にも彼の人生があるということを垣間見せてくれましたね。たまりません。

 

2.空船浮上開始

次に花の都。
一瞬ですが、空船が浮かび上がる瞬間が描かれました。おトコの姿も描かれておりましたが、天狗山飛徹の姿はいずこへ・・・?

先に言うと今回のラストシーンでカイドウの独壇場に”一旦”なりそうな予感がしますので、戦闘に集中しなくてよくなった分、焔曇が強まりそうな予感・・・
モモの助の綱引き対決はまた、カイドウ側に軍配が上がりそうな予感がしますね。
これは以前こちらの記事で考えたように、花の都の真上まで一旦鬼ヶ島は来るものと考えます。

onepiece-banbi.com

 

3.ルフィ対カイドウ戦

前回に引き続きギア4スネイクマンの姿のルフィ対カイドウ戦が描かれてました。
スネイクマンの攻撃に「攻撃の軌道を曲げてる・・!?あり得ねェだろゴムの性質上・・!!」と驚くカイドウ。

これは意味深ですねー。
・1037話で五老星が言っていた「伝説の悪魔の実」
・1041話で五老星からの勅令は「麦わらのルフィを消せ」
・今回で「ゴムの性質上あり得ない」
ここまで来ると、伝説の悪魔の実=ゴムゴムの実であることはほぼほぼ確定なところまで来てると思います。
私はジキジキの実説を推していただけに少しだけくやしいです!笑
「ゴムだから」のセリフも見返した時に少し残念に感じるような気がするのもありますね。

onepiece-banbi.com

ただ、多くの考察者さんがゴムゴムだからそれ以外で考えようと思ったという”逆張り”なスタートで考察を始めたのも事実なので、ゴムゴムの実であっても面白いのは変わりないですね!
我々と冒険を共にさせていただいている”船長”兼”操舵手”兼”航海士”の尾田栄一郎先生に従うまでです!笑

スネイクマンの技の話に戻りますが、攻撃の軌道を曲げているのは、武装色の覇気の硬化を間接の役割として曲げているものだと思ってましたが、確かに曲げた後もなお攻撃の勢いが落ちずにそこからまた伸びていくのは少し違和感があるのも事実ですよね~

そんなルフィに「やめてくれよ~~~ん”♡」という甘え上戸のカイドウ。笑
未来視の覇気を使用し、スネイクマンの軌道を曲げる技を”盗人上戸”で真似します。
カイドウはルフィを口にくわえ、空へ昇り、熱息(ボロブレス)を放ち、鬼ヶ島の下までルフィは急降下します。

これでもルフィは「にゃろ!!」といって、バウンドマンで戻ります。
これについては「根性」や「ゴムだから」や「覇気を纏っていたから」といった理由以外にも、前半の「ゴムの性質上あり得ない」の話も相まって、やはり何か”からくり”がありそうな感じもしてきますよね。

この後、
「”非暴力の弱者””名誉ある死者”言い訳つきの”敗者”共を腐るほど見てきた」
「枕詞は”勝者”にゃつかねェ!」
といったセリフをカイドウは発言します。
タイトルにもなっておりますね。

これはカイドウの”強がり”だと感じました。
何故ならば、カイドウはオロチと結託した時点で、おでんのことが邪魔で消すべき存在だと頭では認識していました。
しかし、おでんとの戦いの先に見たのは、おでんを消すことが目的であったのにも関わらず、味方サイドの騙し討ちによる”勝利”それに伴う”喪失感”だと思います。
これはカイドウは果たして”枕詞がつかない勝者”なのでしょうか?

そんなカイドウはおでんとの戦いの後、趣味:自殺となったと考えられます。
それは”名誉ある死者”を望んでいるから。これは今回カイドウが言ったセリフの一部です。
この裏付けに「うまくやったよ白ひげのジジイは…」というカイドウの初登場時のセリフがあります。
更には、赤鞘九人男には「殺されてやってもよかった」という思考もよぎっていたことが分かっています。
これはやはり先ほどカイドウ自身が口にした”名誉ある死者”そのものを目指しているということになりますよね。
”勝者”に枕詞はつかないのは、名誉ある勝利である時限定だと思います。
おでん戦においては、「騙し討ちの勝者」「横やりの勝利」など、どうしても枕詞がついてしまいますよね。
そんなカイドウは20年の時を経て、ようやく”名誉ある死者”になれることを期待して、ルフィに対して今回の1042話で「お前はどっちだ!!?」と言ったのだと思います。
このセリフはイコール「”枕詞のつかない勝者”になって、俺を”名誉ある死者”にさせてみろ」という挑発なのではないかと受け取りました。
それはつまりは、おそらくカイドウが望む最高の死なのです。
更にこの裏付けには、苦労して手に入れたはずの今の地位や、部下達、鬼ヶ島、宴などをめちゃくちゃにされたのにも関わらず、ルフィとのサシの戦いを心の底から楽しんでいたことも裏付けになりますね。

急げ”ジョーカー”最期の戦争準備を整えろ!!
こんな退屈な世界壊れてもいい!!!
世界最高の戦争を始めようぜ!!!

尾田栄一郎「ONE PIECE」79巻/集英社

世界最高の戦争に向けて色々と準備していたのにも関わらず、”最期”と言っていました。
”最期”とは「命が尽きる時、死に際」のこと。
死ぬために、最高の戦争をする。
それは”名誉ある死者”を目指している以外になんだというのでしょうか。

その目的に向かって、最高に盛り上がっていたところで、
ルフィは「もう一発 それでダメならおれの敗けだ」と珍しく弱音を吐きます。
カイドウの強さがここでもうかがえるわけですが、そんなルフィに対してカイドウは
「来てみろ小僧ォーー!!!」と最高に楽しそうな顔で応戦しようとします。
本当に楽しそうな顔なので、皆さんもう一度読んでみて下さい。

そんな最高の最期への戦いの最中に、ドレークを倒しきったのか、振り切ったのかわかりませんが、CP0のあの男が颯爽と現れ、ルフィの腕にしがみつき、”鉄塊”を使います。
これには本当に驚きました。
この二人のサシの戦いはビッグ・マムをキッド、ローが止めたように、もう誰も参戦しないものと思い込んでいたからです。
多くの読者がそうだったと思います。
絶対にあり得ない展開だと思っていました。
そんな固定概念をぶちこわされた瞬間でした。…ただ、脳みそは喜んでいました。
本当に先が読めない展開、改めて面白すぎますONE PIECE。

そして、もう一個感動したのは”鉄塊”の使い方です。
私達はCP9戦で”鉄塊”について完璧に理解していたものと思っていましたが、こんな使用方法があるなんて、思いもしませんでした。
腕に絡みつき鉄塊をすることで、自分自身が”手錠”になる。
この使い方は感動しました。何年も思いつかなかったですからね!

鉄塊でパンチが撃てないルフィに、振りかざした金棒”八斎戒”は止まることなく、ルフィの体に渾身の一撃が放たれ、それと同時に最大に落胆の表情を見せるカイドウ
当たり前ですよね。
先ほどつらつらと書いたとおり、やっと自分に枕詞がつく敗北を与えてくれそうな存在に出会ったわけですから。
仮にサシで敗北せず、勝利しようとも、それはそれでやっと枕詞がつかない真の”勝者”というわけですね。
そんなカイドウの人生全てをかけたような戦いに水を差したCP0
次週、彼は叩きのめされるでしょう。

4.1043話展開予想

今回の話を見ても、最近の流れは当たるわけない!って思うような展開ばかりで、当てるのは非常に無謀な挑戦ですが、懲りずに展開予想してみます。笑

CP0はほぼほぼカイドウに倒されるのは濃厚だと思います。
これは、味方だった黒炭ひぐらしですら、邪魔して殺されたわけですから、CP0がどうなるかは明白です。

そして、私が着目したのは、今回の話、カタクリ戦オマージュなのではないか。という部分です。
これは、
・カタクリ戦後、はじめて登場した未来視の見聞色の覇気を使用する敵、カイドウ(前はカタクリ)
・カタクリ戦後、はじめて登場したルフィの技を真似る敵、カイドウ(前はカタクリ)
・カタクリ戦後、はじめて登場したルフィのサシを邪魔する敵、CP0(前はフランペ)
・そしてこれらを裏付けるようにヒントで描かれた可能性のある扉絵のブリュレ
これらのオマージュから、導き出せるのは二択だと考えます。
それは
①カタクリのように自分も同様の自傷行為を行う
②カタクリとは対比で、相手であるルフィを回復させる
私は、ある程度そのまま踏襲するパターンor対比で真逆のことをするパターンのどちらかではないかと考えます。
ただ、自傷行為をして、ルフィが勝つというのも、何か納得ができないですし、おでんとの件がカイドウにはありますから、自分が最高の状態での敗北を望むはずです。
そのため、私は②の回復させるパターンではないかと考え、
これに前回1041話のローのセリフ「降りてくるのがカイドウだったらおれにはもう抵抗する気力はねェ」というのが伏線となり、
カイドウがローの元へルフィを抱えて降りてくる。
そして、「治療しろトラファルガー」といって、治療させるのではないかと考えました。
ローの近くにはチョッパーやミヤギ、トリスタンもいます。
もしかすると、再びゾウの薬を使って、ルフィもカイドウ戦後、ゾロと同じ道を行く可能性もあるかもしれませんね。

 

今回は以上です!
いやーーー今週はバトル描写がメインでしたが、本当に面白かった。
スケールが大きい謎で終わるのも面白いですが、こういう単純にどうなるかわからない目先の戦いでの幕引き・クリフハンガーはものすごく次週が待ち遠しくなりますね!

ここまで読んでいただきありがとうございます!
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